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仮想マシンのバックアップと復元

本サービスは、ホストに直接搭載されたInterconnected Storage(ICS)に仮想マシンのディスクイメージを収容することで、高速かつ高いレスポンス性・他の仮想マシンからの影響を受けにくい隔離された構造となっています。

しかしながら、仮想マシンが収容されている当該ホストが起動不可能になったときやSSDが破損したときなど、SSDへのアクセスが不可となった場合、稼働していた「その時点」の仮想マシンのデータは完全に失われてしまいます。その場合、バックアップから復元する必要があります。

バックアップ(Xenのレプリケーション)の仕様

  • RPO (Recovery Point Objective) は最小で1時間、出荷時は2時間となっています。
    • 稼働している仮想マシンは、自動的に1時間に1度の頻度でバックアップが取得されるようになっており、仮想マシン単位で除外することも可能です。ユーザーからの申請によって、全体の自動バックアップを停止する事も可能です。
  • バックアップは専用NFSストレージ (NFS BK) に対して保存されます。
    • 専用NFSストレージは、バックアップ対象の仮想マシンの合計容量の2倍以上を目安に、契約する必要があります。これは、1世代前とバックアップ自体と、バックアップ進行中のデータも含むためです。
    • バックアップは必要に応じて、2世代、3世代取ることが可能です。その場合、契約容量を仮想マシンの合計容量の3倍、4倍以上と契約する必要があります。設定変更が必要な場合は、当社サポート窓口、或いは営業担当までご連絡ください。
    • 専用NFSストレージに対し、停止している仮想マシンを移動して保持することが可能です。すでに利用していないため稼働する必要はないが保持だけはしておきたい仮想マシンを、ローコストで保存することが可能です。
    • 専用NFSストレージは、バックアップに特化したストレージとなっているため、このストレージから直接仮想マシンを起動してはいけません。
  • バックアップ処理は、状況により正常に取られないことがあります。
    • 失敗した場合、ユーザー宛にメールが送信されます。
    • この原因は、専用NFSストレージのディスク容量不足、ローカルSSDストレージの一次容量不足が主に考えられます。
    • バックアップ稼働条件が満たされる場合、次のタイミング (通常は1時間後) でバックアップが再び行われます。
  • RTO (Recovery Time Objective:システムが停止から復旧するまでの想定時間) は、仮想マシンのディスクサイズによって異なります。
    • ディスクサイズが大きい仮想マシンほど、復旧するまでの時間がかかります。
  • 停止中の仮想マシンはバックアップを取得しません。ご注意ください。

仮想マシンの復元とバックアップデータの削除

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