エンタープライズストレージサービス
高速なNVMe SSDから容量単価を抑えたHDDまで。
用途に合わせた最適なエンタープライズ向けストレージ。
システムには、異なる性能のストレージからニーズに応じた選択が必須です。
3-Tier型プライベートクラウドを支えるストレージに相応しいのは、
超高帯域・高IOを処理できるNVMe SSDストレージ。
バックアップ用に相応しいのは、容量単価が安い大容量HDDストレージ。
利用用途に応じて選ぶことができる「専有型」エンタープライズストレージで、
ストレージリソースを文字通り『専有』することができます。
テラクラウドのエンタープライズストレージは、「関東」「中部」「関西」の3つのリージョンから選択でき、お客様拠点やニーズにあわせた設置が可能です。
創業から長年培ってきたストレージ制御技術に加え、当社のコンシューマ向けストレージサービス「TeraCLOUD」の技術をフィードバックすることで、堅牢で高速なストレージ体験を実現しています。
ストレージモデル
エンタープライズストレージサービスには、3つのストレージモデルがあります。
Enterprise NVMe SSD搭載モデル
高帯域・高IOの高いパフォーマンスを惜しみなく発揮することで、多数の仮想マシンの集約が可能。
最新の高耐久・高帯域・高IOのNVMe SSDを利用しながら、Oracle Solaris ZFSの堅牢性を組み合わせたモデルです。
ご利用可能サービス
- Solaris SPARC・Xeonプライベートクラウド
- VMwareプライベートクラウド
- ハイレスポンスプライベートクラウド(※)
※ハイレスポンスプライベートクラウドは、ローカルNVMe SSDのシングル/ミラー利用となります
Enterprise SATA SSD搭載モデル
帯域・IOのバランスがよく、コストパフォーマンスも優れたストレージ。
高耐久のSSDを利用しながらも、コンシューマ用途は異なる高性能を実現。Oracle Solaris ZFSの堅牢性を組み合わせたモデルです。
ご利用可能サービス
- Solaris SPARC・Xeonプライベートクラウド(受付終了)
- VMwareプライベートクラウド(受付終了)
- ハイレスポンスプライベートクラウド(※)
※ハイレスポンスプライベートクラウドは、ローカルSATA SSDのシングル/ミラー利用となります
Enterprise HDD搭載モデル
Near LineのEnterprise HDDを利用。従来ながらのハードウェアRAID6に加え、Oracle Solaris ZFS RAID-Z3による冗長性の高いモデルも実現。
TeraCLOUDのノウハウを投入することで、ストレージの堅牢性と効率性、安定性を実現。データアーカイブに向いた、バックアップ専用用途のストレージサービスです。
ご利用可能サービス
NFS/SMBでのアクセスでのネットワーク接続となります。
- Solaris SPARC・Xeonプライベートクラウド
- VMwareプライベートクラウド
- ハイレスポンスプライベートクラウド
サービスラインナップ
エンタープライズSSDストレージ
堅牢で超高速なストレージシステムは、3 Tier型のプライベートクラウドのストレージバックエンドを支えています。
- Solaris プライベートクラウドと、VMwareプライベートクラウドの、3 Tier型のクラウドシステムに最適化したアーキテクチャ
- ランダムアクセス850,000IOPS!超高速NVMe SSD Micron 9300シリーズを採用することで、非常に高いパフォーマンスを発揮し、多数の仮想マシンの集約が可能になっています。
- Oracle Solaris ZFSの堅牢なストレージ管理機能を用い、ストレージレイヤースナップショットや、エンドツーエンドのチェックサム機構を保持。データ化けの検知や修正が可能です。
- ストレージインターコネクトは25Gx2系統のマルチパスIOのための超高帯域ネットワーク!

エンタープライズSSDストレージ for Solarisの独自機能
Solaris SPARC/Xeon プライベートクラウド用に最適化された最強のストレージ


- Active-ActiveのHA構成
- Consistency(一貫性)を最重要課題として考えられたモデル
- 同一のストレージサーバーを2系統1組で構成。 同期型で2つのストレージサーバーに対し書き込み。
- 万一、片系に障害が発生しても、残った片系でサービスの継続が可能です。障害復旧後は、ZFSのResilverにより再び同期状態へ復帰します。
- マルチレイヤでの冗長化
- NVMe SSD内部での冗長、RAID Z2/Z3による冗長、ストレージシステムによる冗長と、複数レイヤーでの冗長化により、データロスリスクを可能な限り低減しています。
- オプションでストレージレイヤーの遠隔地レプリケーションも可能。
- 当社別リージョンのデータセンターに設置することで、遠隔地へストレージ層でのレプリケーションが可能です。
(※超高速のNVMeを利用しながらも、書いたデータは消えないという一貫性を重視しているため、レスポンス速度は他のサービスに若干劣ります。)
エンタープライズSSDストレージ for VMwareの独自機能
VMware プライベートクラウド用に最適化されたストレージ。


- Active-StandbyのAsync型同期モデル
- 同一のストレージサーバーを2系統1組で構成。2つのストレージサーバーは協調動作し、決められたRPOで定期的にレプリケーションが行われています。
- 万一、主系が完全に失われるレベルの大規模インシデントが発生しても、データ容量に依存しない最短のRTO(待機系のリマウントとVMの登録のみ)でシステムの復旧が可能です。
- VMwareに依存しない、ストレージ層レプリケーション
- レプリケーションはVMwareとはあえて協調せず、自動的にRPOに応じて定期的に動作。
- レプリケーション先のイメージは、リードオンリーマウントされたSR(ストレージリソース)として常に見ることが可能。
- 1時間前、2時間前、数日前など、仮想マシン単位でコピーして利用することが可能。
- ランサムウェアなどを初めとする、仮想マシンの論理的な破損にも耐えることができます。
- あえてVMwareと協調動作しないことで、ソフトウェアスタック由来の問題を回避します。
- マルチレイヤでの冗長化
- NVMe SSD内部での冗長、RAID Z2/Z3による冗長、ストレージレプリケーションによる非同期ミラーと、複数レイヤーでの冗長化により、データロスリスクを低減しています。
- オプションでストレージレイヤーの遠隔地レプリケーションも可能。
- 当社別リージョンのデータセンターに設置することで、遠隔地へストレージ層でのレプリケーションが可能です。
- 別リージョンデータセンターは、VMware プライベートクラウドの別VDCとして見ることができ、ユーザーは異拠点レプリケーション先のイメージを常にリードオンリーマウントで見ることが可能です。
- 異拠点にハイパバイザとストレージがある場合、そのストレージへデータをコピーして復元、あるいは主系のデータセンターレベル障害が起きたとき、データ容量に依存しない最短のRTO(待機系のリマウントとVMの登録のみ)でシステムの復旧が可能です。
(※2系は同期書き込みではなく非同期型になるため、大規模インシデントの時は、設定したRPO範囲のデータロスが発生する可能性があります。)
ハイレスポンスクラウド用増設用SSDストレージとバックアップストレージ
ホストサーバに直接、インターコネクト接続された、Enterprise SATA SSD、Enterprise NVMe SSDは、ハイレスポンスクラウドの「ハイレスポンスさ」を体現しています。


- ハイパバイザの動作するホストサーバーに直接、インターコネクト接続。
- SSDへ低レイテンシーでアクセス。ボトルネックを最小限にしています。
- シングル/ミラー構成を選択可能。
- 障害ポイントが少ないメリットも!
- バックアップストレージによる定期的な仮想マシン単位のレプリケーション。
- 機能により、ホスト障害と同時に起きるストレージ障害時に、データの救出を行います。
(※低レイテンシーで高レスポンス。障害ポイントの少なさが特徴ですが、ホストマシン障害時には一括で収容マシンのロストが発生しうるデメリットがあります。これを補うため、HDDへの定期的な仮想マシンレベルのバックアップが動作し、復元を容易にしています。データロスの危険度よりも、速度を優先する代わりに、バックアップを行うという考え方の設計となります。)
HDD共有バックアップストレージ
免震データセンターに設置!
HDDで構成されたシンプルな大容量低価格のストレージサーバ。
NFSv3/v4/v4.1、SMBv2(samba)、scp+rsyncでアクセスすることが可能です。
特徴
- データバックアップに最適化された、大容量安価のストレージシステムです。
- 弊社で提供しているオンラインストレージ「TeraCLOUD」の技術が活かされています。
- ZFSによる高い信頼性のストレージです。
- トリプルパリティ(RAIDZ3)モデル
- エンドツーエンドのチェックサム。読み込み速度が遅いですが、データ保持が高くデータ信頼性に優れます。
- ダブルパリティ(RAID6)モデル
- データ信頼性はRAIDZ3より劣りますが、RAIDZ3より読み込み速度が速いです。
- トリプルパリティ(RAIDZ3)モデル
- Solaris Zonesによるサービスで、プロセスの隔離、ネットワークの領域の隔離を実現しています。
- ストレージの暗号化にも対応可能です。
- ご契約中のVLAN内に、直接接続可能です。
- JP Direct Connect接続をご契約により、お客様の社内のネットワークに直接接続も可能です。
- NFSv3、v4、v4.1/SMBv2(samba)、rsync(+scp)に対応しています。
- 本サービスは、当社データセンター選定基準を満たすだけでなく、免震のデータセンターに設置されています。そのため、現時点では中部リージョンのみのサービスとなります。(※耐震データセンターはHDDの設置に相応しくないと考えられる為です)
制限事項
- 本システムは共有ストレージです。
- IOPSの制限はなく、IO劣化に関しては保証はありません。協調してご利用ください。
- バックアップに最適化されたストレージなので、速度はSSDストレージに比べて劣ります。
- 本ストレージ上で仮想マシンなど直接可動や、多数のクライアントからの直接接続はご遠慮ください。
- HAではないシングル系であるため、3ヶ月に1度程度のメンテナンスが発生します。
- ストレージシステムの再起動後のクライアント再マウント処理は、お客様で行ってください。
- NFS利用時は、ハードマウントをせず、ソフトマウントを行ってください。
- 本システム自体のバックアップは存在しません。
- RAIDZ3モデルの場合は、4台の同時ディスク破損でデータロストが発生します。
- RAID6モデルの場合は、3台の同時ディスク破損でデータロストが発生します。
- バックアップストレージ自体のデータ破損が起きた場合は、主系より全同期を再び行ってください。
エンタープライズストレージ料金表
エンタープライズSSDストレージ for Solaris
可用性のため、2台のストレージを利用する価格になります。
Dedicatedストレージ
容量 | 1年契約 | 2年契約 |
---|---|---|
約6.5TB | 630,000 円/月 | 430,000 円/月 |
約13TB | 730,000 円/月 | 510,000 円/月 |
約27TB | 850,000 円/月 | 550,000 円/月 |
約40TB | 980,000 円/月 | 620,000 円/月 |
Guaranteed and Shared ストレージ
容量 | 月額 |
---|---|
約10GB | 2,500 円/月 |
約100GB | 20,000 円/月 |
約500GB | 45,000 円/月 |
エンタープライズSSDストレージ for VMware
Dedicatedストレージ
容量 | 1年契約 | 2年契約 |
---|---|---|
約6.5TB | 630,000 円/月 | 430,000 円/月 |
約13TB | 730,000 円/月 | 510,000 円/月 |
約27TB | 850,000 円/月 | 550,000 円/月 |
約40TB | 980,000 円/月 | 620,000 円/月 |
Guaranteed and Shared ストレージ
容量 | 月額 |
---|---|
約10GB | 2,500 円/月 |
約100GB | 20,000 円/月 |
約500GB | 45,000 円/月 |
ハイレスポンスプライベートクラウド用増設用SSDストレージ
Dedicatedリソースタイプ ストレージ追加オプション
パッケージプラン | 月額 |
---|---|
1.92TBSSD + 4TB HDD Backup (最大8個まで追加可能/15.36TB SSD + 32TB HDD Backup) | 24,000 円/月 |
3.84TB SSD + 8TB HDD Backup (最大8個まで追加可能/30.72TB SSD + 64TB HDD Backup) | 48,000 円/月 |
NVMe SSD(最大2台まで) | 要見積 |
RAID1(Mirror )構成 | 要見積 |
バックアップストレージ
容量 | 月額 |
---|---|
10TB | 80,000 円/月 |
5TB | 50,000 円/月 |
注意事項
- 価格は税別表記です。また初期費用が別途(月額の2.5ヶ月分)必要です。
- バックアップストレージの容量追加は、上記容量(10TB、5TB)単位で可能です。
- 中部リージョンのみのサービスとなります(当社規定における免震基準を満たすデータセンターのみサービス可能となるため)。
- バックアップストレージサービスは、およそ4ヶ月に1度単位のメンテナンスが実施されます。メンテナンス中はサービスが一時的にご利用いただけなくなる場合がございます。